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キューバ音楽(増補新版)

2010/01/03 03:02|キューバの音楽やら本やらTB:0CM:0
紀伊国屋さんで開催中のポスター展では、
本(販売用と閲覧用)も展示しています。

そのうちの1冊『キューバ音楽』(青土社・著者:八木啓代・吉田憲司)
を読んでみました(販売してます!)。

hon.jpg

自慢じゃないけど、音楽の知識はゼロ。
音痴だし、リズム感などまったくない私。

だからこそ、読んでみたのだけれど、
そんな私でもオモシロく読める本でした。

ダンソン、ソン、マンボ、ルンバ、チャチャチャなどのルーツが、
歴史や、人の移動、文化の交わり、宗教なんかと絡めて書かれていて、
興味をかきたてられます。

キューバという国が、
医療はもちろん、スポーツや音楽教育にも、
力を入れているということだってわかります。


この著作の中で、
とりわけて私が興味を持ったのは、
ヌエバ・トローバについて。

「ヌエバ」は「新しい」、
「トローバ」は広い意味で「歌」を表す言葉だそう。

さて、なぜ「ヌエバ・トローバ」に興味を持ったのかというと、
お世話になっているICAIC(キューバ映画芸術産業庁)との関わりから。

時を遡ること1969年、
ICAICのプロジェクトの一環として、
ICAIC音響実験集団が発足しました(数年でなくなったそう)。
映画やTVの音楽づくりのための集団です。
そこに集い、音楽の基礎などを仕込まれた
若き音楽家パブロ・ミラネスや、
シルビオ・ロドリゲスなどが
後の「ヌエバ・トローバ」の母胎となったそうです。

ちょうどその頃(1960~70年代にかけて)、
中南米は、「ヌエバ・カンシオン」「カント・ヌエボ」
(どちらも「新しい歌」の意)の時代。
アメリカの影響を多大に受けた商業主義的な音楽に対し、
伝統音楽の価値を見直そう、民族のアイデンティティを確認しよう
という流れがありました(ビクトル・ハラとか有名ですよね)。

革命後のキューバはといえば、
アメリカの経済支配からはある意味自由だけれど、
革命の矛盾も見え隠れします。
だから、ヌエバ・トローバも当然複雑にならざるを得ません。

国外ではキューバ政府を支持する歌をうたう彼ら。
中南米では絶大な人気を誇っています。
一方、国内では、体制に迎合せず、
ときに反革命的であるという理由で放送禁止処分を受けたり、
といったこともあります。

そういった彼らの存在が、
革命を知らないキューバのより若い世代の不満も掬い上げたし、
体制が表現の自由に干渉することへの警鐘ともなったらしいのです。

↑ 
キューバの映画のオモシロさも
これに重ねられるように思います。

革命の価値を認めつつも、
簡単には賛美せず、
批判もします。
そこのあたりの複雑さと、
自由を求めようとする
芸術家の魂(たましい)みたいなものが、
映画のつくり手にもきっとあります。
だからオモシロイ。

ちがうかな。

(つづきひとみ)


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